この記事は、介護の現場で日々高齢者と向き合う中で、僕自身が大切にしている介護の考え方をまとめたものです。
介護の仕事をしていると、「家族ではないから、ここまででいい」という線引きを求められる場面に出会うことがある。
確かに、介護職と家族は立場が違う。責任の範囲も、できることも同じではない。
それでも僕は、関わる時間の中では「家族と同じくらい寄り添う気持ち」で向き合いたいと考えている。
独居の高齢者や、家族と離れて暮らしている方にとって、日常の中で心を向けてもらえる存在は決して多くない。
介護に入る時間は限られているが、その短い時間の中で、表情や声のトーン、小さな変化に気づくことはできる。
それは特別な技術ではなく、「相手を一人の人として見る姿勢」だと思っている。
家族のように寄り添うというのは、何でも引き受けることではない。
感情移入しすぎることでも、境界線をなくすことでもない。
ただ、「あなたのことを気にかけています」という姿勢を、言葉や態度で伝えることだ。
何気ない会話を覚えておくこと。
同じ話を遮らずに聞くこと。
不安そうな表情に気づいたら、少し立ち止まること。
そうした一つひとつの積み重ねが、信頼につながっていく。
介護は作業の連続になりがちだが、相手にとっては「人と関わる大切な時間」でもある。
その時間を、できる限り安心できるものにしたい。
僕はそう考えながら、日々現場に立っている。
同じように介護に関わる方や、家族として支える立場の方にとって、この考え方が何か一つでも参考になれば嬉しい。


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